鉄骨造 ( Ｓ造 )

建物を支える骨格にたる部分（躯体・構造体）に鉄骨を使用した工法をいい、Ｓ造（steeのＳ）と略されます。

使用される鉄骨の厚さによって「重量鉄骨造」（鋼材の厚さが6ｍｍを超えるもの）と軽量鉄骨造（鋼材の厚さが6ｍｍ以下もの。通常2〜3ｍｍ。）に分類され、軽量鉄骨造では木造と同じ柱・梁・筋交いを使ったブレース構造が、重量鉄骨造では鉄筋コンクリート造と同じラーメン構造や三角形を基本にして組んだ構造であるトラス（truss)構造が用いられます。

不動産の広告などで単に「鉄骨造」といった場合は「重量鉄骨造」のことを指しますが、重量鉄骨造は強度性能に優れることが最大の特徴で、住宅から工場や体育館など広い空間を必要とする建物や超高層ビルまで幅広い用途で用いられています。

賃貸マンションなどの共同住宅でも鉄骨造は多いですが、上階と下階の間の構造が鉄筋コンクリートの場合には木造に比べ上階の音（歩行の振動音など）の問題は少ないと言えるかもしれません。ただ、同じ階の隣接するお部屋の音に関しては、壁の構造によっては木造とほとんど変わらない場合も多いでしょう。